秀桜会

用語集 Glossary

受験関連用語集

就職

職業(しょくぎょう、英: 主にoccupation、他にprofessionやvocationなど)は、生計を維持するために、人が日々従事する仕事。社会的分業の成立している社会において生活を営む人々が、それにつくことによって、その才能と境遇に応じた社会的役割を分担し、これを継続的に遂行し実現しつつ、その代償として収入を得て生活に必要な品々を獲得する、継続的な活動様式。生業(すぎわい、(せいぎょう、なりわい)とも。短く職(しょく)とも。
あえてわざわざ「職業」と言う場合は、「仕事」という表現とは区別して使われていると考えてよい。つまり辞書類の定義文でわざわざ「日常」という語を入れていたり日本大百科全書の定義文でわざわざ<継続>という言葉が入れられているように、<継続性>は職業であることの重要な要件のひとつであり、仕事のうち継続性を備えたものだけを職業と呼んでいる。継続性の無いもの、たとえば「一生でただ一度だけ、単発でペンキ塗りを頼まれて、1~2日でそれを行い、何がしかの報酬をもらった」とか、「一生で5~6度だけ、機械修理を頼まれてそれを行って、それなりの報酬をもらった」とかいったようなことは「仕事」とは呼べるが「職業」とは呼べない。
ひとが職業を持つ目的のひとつは<生計を立てること>であり、つまり生活するのに必要な衣食住などの物資やサービスを得るためである。なお現代であれば主としてそれを得るために必要な金銭を得るためになされていて、被雇用者の場合は主としてそれを給与の形で得ており、個人事業主(自営業)の場合は収益から必要経費類を差し引いた利益 の形で得ている。一方、農業や漁業を行っている人の場合は、自身が収穫した農産物や海産物が、そのまま自身や家族の食料となる部分もあり、必ずしも生活に必要なものを貨幣経済制度を利用して得ているわけではない。また企業で雇用されている人でも社宅などを提供されて貨幣を経ないで得ている場合やこまごましたものを<現物支給>されている場合もある。
ほかにも「職業」は、才能と境遇に応じた社会的役割も備えた場合を呼ぶような場合や、あるいはそれよりもかなり上質の概念を指している場合もある。特にそれを指すために特定の表現で呼ぶ場合がある。英語では職業を指す表現には「オキュペーション occupation 」や「プロフェッション profession」や「ヴォケーション vocation」があり、それらの中ではオキュペーションが一番ありきたりの表現であり、オキュペーションと言うと、日々携わっている、という概念に焦点を当てた用語である。英語の「オキュパイ occupy」[1](占める)という動詞と同系統の表現であり、つまりその人の日々の時間がその活動で占められている、その人は毎日それで手一杯になっている、というニュアンスが含まれている。「プロフェッション」はプロという概念と同系統の用語である。「ヴォケーション」は、語源的には「to call」であり[2]、日本語で言うと「呼ぶこと」「お呼び」という意味の表現であり、一部の人に見られるような、まるで神から「お呼び」がかかるようにして行う日々の仕事であり、その人はその仕事をするためにこの世に生まれてきたのではないかと思えるような仕事のこと、日本語で「天職」と呼ばれているようなものを指すための用語である。

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