物理の勉強方法とおすすめ参考書を徹底解説!
物理を大学受験で使用する全ての高校生向けに、物理学習のロードマップを紹介します。
勉強していく際に重要な心構えについてもお伝えします。
それは、厳密な公式の理解は諦めて”割り切ろう”です。
数学と物理って、似ているような印象を持っている方が多いと思います。
大学受験においては全く異なるアプローチになるので要注意です。
どういうことかというと、物理の公式は証明できないから割り切って受け入れるのが重要、ということです。
数学の公式はほとんどが高校数学の範囲で証明できます。
それに対し、物理の公式は高校の範囲では証明できません。
三平方の定理は証明できますが、運動方程式は証明できないですよね。
高校のうちは、こういう現象の時はこの公式を使う、ということを覚えていくのが重要です。
もし、それでは気持ち悪いという人は、受験に対しては一旦割り切って、大学でその気持ち悪さを解消しましょう。
目次
物理入門・初級
学習方法:分野ごとに以下を繰り返してください。
0)公式インプット・現象理解→1)基礎問題演習→2)典型長文問題演習
分野ごとの学習順は以下のようにしてください。
力学→電磁気→原子→熱→波動
0)公式インプット・現象理解
「橋元の物理をはじめからていねいに」を使用します。
2~3周して法則を理解し公式を覚えたら次に進みます。学校の授業で理解できている場合は不要です。
1)基礎問題演習
「物理のエッセンス」の**以外の問題を解きます。
行き詰まる場合、参考書として「漆原晃の 物理基礎・物理が面白いほどわかる本」を使いましょう。
エッセンスの後は予想問題集や過去問を解きましょう。
2)典型長文問題演習
典型長文問題演習は志望校によって実施内容が異なります。
中堅大学
「為近の物理基礎&物理 合格へ導く解法の発想とルール」と「物理のエッセンス」の**問題を含めた全ての問題を繰り返し解きます。
難関大(東大・京大・東工大・地方医学部以外)
「為近の物理ノート 必修編―代々木ゼミナール 最頻出問題53 」または「物理基礎問題精講」を繰り返し学習しましょう。
上記が完了したら、過去問を5セットほど演習を行いましょう。
時間配分・弱点を確認することが目的です。ここまでで、合格点が取れているはずです。
難関大(東大・京大・東工大・地方医学部)
「物理基礎問題精講」に加えて、本番レベルの問題として「名門の森」を繰り返し学習します。
都市部医学部
穴の許されない都市部医学部は別のアプローチが必要です。
エッセンスで不足している代表問題を全て網羅している「体系物理」を使用します。
問題演習は「名門の森」で十分でしょう。
さらに物理を強化したい場合は「難問題の系統とその解き方」をやりましょう。
ただし、入試は総合点で合否が決まるということを忘れないようにしましょう。
このレベルの問題集をやるのであれば、他の科目に時間を使った方が良い場合が多いです。
物理の勉強方法やオススメの参考書の紹介は以上です。
なお、現在勉強習慣がなくても、偏差値60を目指す具体的な方法を以下で解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。